2-B17 VR空間における粘着シミュレーションを用いたバーチャルオブジェクトの操作手法の提案

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鯨岡慶樹（明治大学），三武裕玄（明治大学）

VR技術の発展により，視覚や聴覚だけでなく，触覚を提示する技術についての研究が進展しており，ユーザーがよりリアリティのある体験を得られるようになってきている．しかし，VRにおける触覚提示の中でも「粘着感」に関しては，研究が限られている．また，粘着感提示の研究では，特殊なデバイスを必要とするものが多く，一般的なVR機器で体験可能なものは少ない．特殊なデバイスを用いる必要がある場合，そのVRコンテンツの体験の障壁になってしまう可能性がある．本研究では，特殊なデバイスを用いずに，一般的なHMDとVRコントローラを使って，視覚情報とVRコントローラの振動フィードバックにより粘着感提示を行う手法を提案する．また，本手法を用いたアプリケーションの1つとして，バーチャルオブジェクトの操作についての実験を行い，その結果について考察する．